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業務効率化ガイド

電子帳簿保存法の「検索要件」に
対応するExcel台帳のつくり方

🗂 経理・バックオフィス⏱ 読了 約5分更新 2026.08
この記事のまとめ:電子取引データの保存では、「取引年月日・取引金額・取引先」で検索できる状態を求められる場合があります(売上高5,000万円以下の事業者などは対象外)。専用システムを入れない場合、この3項目を並べたExcelの索引簿を用意する方法が実務でよく採られています。この記事では、その索引簿づくりを手作業から自動化する進め方を解説します。

「メールで届いたPDFの請求書、そのまま保存しているけど検索できる状態になっている?」——電子取引データの保存が義務化されて以降、ファイルを残すこと自体はできていても、探せる状態になっていないという相談は少なくありません。

はじめにお断り:この記事は実務の進め方を整理したもので、税務上の判断を示すものではありません。適用範囲や要件は国税庁の公式情報および顧問税理士にご確認ください。またカミデジは書類ファイルを保存するシステムではありません(詳細は後述)。

索引簿が必要になるのはどんなとき?

メールに添付されたPDFの請求書や、Webからダウンロードした領収書のようにデータで受け取った書類は、電子データのまま保存する必要があります。紙に印刷して、データ自体を残さず廃棄する運用は認められていません。

このとき、保存したデータを「取引年月日」「取引金額」「取引先」の3項目で検索できる状態にしておくことが求められる場合があります。専用の文書管理システムを入れていなければ、この3項目を自分で索引化することになります。

ただし、この検索要件が不要になる場合があります。基準期間の売上高が5,000万円以下の事業者、または求められたときに印刷した書面を日付・取引先ごとに整理して提示できるようにしている事業者は対象外とされています。多くの中小企業は前者に該当しうるため、「索引簿がなければ違反」ではありません(データ自体を保存する義務は残ります)。該当するかどうかは税理士または国税庁の公式情報でご確認ください。

免除に該当する場合でも、索引簿があれば調査時にすぐ提示できるうえ、日々の支払管理の一覧表としてもそのまま使えます。実務では、ファイル名を「20260827_山田商事_110000.pdf」のように統一し、あわせてExcelに「取引年月日/取引先/取引金額/ファイル名」の列を用意して1件1行で記録する方法が広く使われています。

索引簿づくりが「毎月の固定作業」になる

方法自体は単純です。問題は件数です。1件あたり日付・取引先・金額をPDFから目で読み、Excelに打ち込む。1件1〜2分でも、月50件なら毎月1〜2時間。しかもこの作業には何も生み出す要素がなく、月末に集中します。

索引簿づくりを効率化する方法を比較

方法費用の目安書式の違いへの対応自社のExcelへ転記手間
手入力月12万円〜人件費/事務員1名(時給1,500円×4h×20日)◎ 人力◎ 手作業大月末に集中
文書管理システム月2万円〜+初期費用・移行作業◎ 検索機能を内蔵△ 独自形式で持つ中運用ルールの整備
有料OCR月10万円〜+従量・初期費用△ 書式ごとに設定必要△ 設定が必要中初期設定のみ
カミデジ月9,800円初期費用0円◎ AIが対応◎ 自動転記小アップロードするだけ

※ 文書管理システム・有料OCRの価格は一般的な相場の目安で、製品・契約内容により異なります。手入力の人件費は事務員1名での参考値です。

重要:カミデジは書類ファイル本体を保存する機能を持たないため、それ単体で保存システムの役割を果たすものではありません。担えるのは索引簿(Excel台帳)を自動でつくる部分です。ファイルの保存先(社内サーバー、クラウドストレージなど)は別途ご用意ください。

カミデジで索引簿をつくる手順

  1. 索引簿のExcelを登録する「取引年月日」「取引先」「取引金額」「ファイル名」「備考」など、必要な列を含む自社フォーマットをアップロード。1回登録すれば何度でも使えます。
  2. 書類をまとめてアップロードするメール添付のPDF、Webからダウンロードした領収書、スマホで撮った紙の書類——形式が混ざっていてもまとめて処理できます。メール本文に書かれた取引内容は、テキストを貼り付けるだけでも読み取れます。
  3. 確認してExcelで出力AIが日付・取引先・金額を読み取り、登録した列へ自動転記。画面で確認・修正してExcel/CSVでダウンロードします。

紙で届いたものとデータで届いたものを同じ管理表に集約できるので、台帳を二重に持つ必要がなくなります。

あわせて保存先のフォルダとファイル名の付け方を社内で1つに決めておくと、担当者が変わっても運用が続きます。なお、訂正・削除の履歴を残す方法など真実性の確保に関する要件は別途定められているため、この部分の判断は税理士にご相談ください。

よくある質問

カミデジを使えば電子帳簿保存法に対応できますか?
いいえ。カミデジは書類ファイル本体を保存する機能を持たないため、保存システムそのものにはなりません。役に立つのは「取引年月日・取引金額・取引先」を並べた索引簿(Excel台帳)を自動でつくる部分です。保存方法や要件の判断は税理士または国税庁の公式情報をご確認ください。
うちは索引簿がなくても大丈夫と聞きましたが本当ですか?
基準期間の売上高が5,000万円以下の事業者、または求められたときに印刷した書面を日付・取引先ごとに整理して提示できるようにしている事業者は、検索要件が不要とされています。多くの中小企業はこれに該当しうるため、索引簿がなくても違反にはなりません。ただしデータ自体を保存する義務は残ります。該当するかは税理士にご確認ください。
メールに添付されたPDFの請求書も対象になりますか?
メールやWebでやり取りした請求書・領収書などは「電子取引」に該当し、電子データのまま保存する対象になります。紙に印刷したものだけを保管する運用は認められていません。該当範囲の判断は税理士にご確認ください。
紙で受け取った請求書はどうなりますか?
紙で受け取った書類は電子取引ではないため、電子データでの保存は義務ではありません。カミデジは紙・PDF・写真のいずれからでもExcel台帳をつくれるので、紙と電子が混在していても同じ管理表に集約できます。

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